about & concept
からみあって、もつれて、結んだり、ほどけたり、ちぎれたり、
そうしてできた複雑で美しいもの
それが私たちでありたい。
私たち、tailor P-cafeは、
特定非営利活動法人ヒューマンネットワークピアが
運営しているさをり織り専門のブランドです。
特定非営利活動法人ヒューマンネットワークピアは、1997年から「多様性のある社会づくり」を
理念に活動してきました。
昨今、多様性という言葉がよく聞こえるようになりました。否応なく変化を求められる時代を経て、様々なものが変わりました。
そんな中、AIが仕事を奪い「普通の人」のハードルが上がってしまうんじゃないか、という心配を耳にしました。
今までの「普通の人」をモデルにした画一的なシステムでは、「普通」から零れ落ちる人が増えるか、変わるだけでしょう。
「普通の人なんかいない」というのをシステムに組み込まねばなりません。
きっと複雑になっていくでしょう。
どうやって複雑さを保つか、というのがこれからの時代になると思います。
ゆとりや余裕のない今、難しいことではあります。
ですがこの苦しさが、より良い世界に向かっていく。
「複雑でもがんばろう」と発信していくことが当団体、そしてtailor P-cafeの大切な活動です。
手織りもの、さをり織り。
織物とは縦糸と横糸の交差で面をつくる、布の制作方法の一つです。
表に出る糸の順番で、模様を作ることができます。
また、先に柄になるように糸を染め、順番通り綿密に織ることで柄を表すことができます。
より複雑な模様を織ることができる。
これが織りのすばらしさであり、より難易度の高いものが高価なものとされました。
さをり織りは、この価値観とは別の視点をもちます。
心があり、感じるもの、
機械が自動では作れないもの。
それは、歪みであり、絡まりであり、
ちぎれであり、もつれであり、ばらつきであり、
遊びであり、ひらめきであり・・・
それを、良しとすること。
この自由さは、「私」にしか出来ないもの。
そこに同じものは一つもなく、皆すべてが違い、優劣がなく美しいものです。
まさに、複雑で多様な世界に向かう視点です。
history
2006 NPO法人ヒューマンネットワークピアの運営する障害デイサービス「みんなの家」での活動の一環としてさをり織りを始める
2007 織られた反物を使った製品販売を中心としたアンテナショップとしてP-cafe(ピーカフェ)をオープン
2009 当事者も働くコミュニティカフェにリニューアル
2012 移転しオーダー可能な店舗tailor P-cafeに。大丸にて展示会を開催。以後毎年出展(2019まで)。
2014 北九州の門司港に2店目をオープン(現在は閉店) 、Online shopも開始する。
2015 ONEDAY Picnic、門司港グランマーケット、海辺のカモメ市などイベント多数出店。天神PARCO内にて作品販売委託。
2016 博多阪急にて開催の福岡アートフェア参加
2020 川棚の杜コルトーホールにてさをり織り工房の合同展示即売会「わがままにときめいて」開催
2021 「わがままにときめいて」2回目の開催
2022 ホテル内ブティック「シャーロックホームズ」にてお取扱開始「わがままにときめいて」3回目の開催
2023 さをり織りファッションライブ「わがままにときめいて」開催